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HyperLib 1997 Winter - Disc 1
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Jamming 1.3 SP.sit
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Jamming 1.3 SP
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ReadMe(SPî≈)
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Text File
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1996-11-20
|
5KB
|
120 lines
●はじめに
Jamming SP は、あくまでも実用的な用途ではなく、「ちょっと Apple のス
ピーチ技術で遊んでみたい」という目的で作られたソフトです。動作させるた
めに必要なシステムソフトウェアなどの巨大なファイルを苦労してダウンロー
ドしても得られるものはあまり多くないかもしれません。また、もしこれを使
うためにわざわざマイクを買ったりしようと思う方がいるとしたら、多分やめ
ておいた方がよいと思います。これらのことをあらかじめお断りしておきます。
また、Jamming はシェアウェアですが、スピーチ関連の機能はあくまで非サ
ポートのおまけです。従って、スピーチ関連のお問い合わせや不具合には対応
しかねますのでこのこともあらかじめご了解下さい。
それから、スピーチに対応した事で混入したバグもあるかもしれません。電
子ブックリーダーとしての実用的な用途には必ず Jamming PPC の方を使って下
さい。
●必要な構成(必要な条件がそろわないと動作しません。)
・PowerMac(Speech Recognition が PPC のみなので 68K 版はありません)
・System 7.5 以降(保証はできませんが KT 7.5.1 でも動きました)
・PlainTalk Microphone
・Speech Manager 1.4 以降
・Speech Recognition 1.5 以降(バージョンが古いと動きません、b版も不可)
・英語の検索語を持つ電子ブック(英和辞典など)
●必要なシステムソフトウェアの入手方法
Jamming SP を動作させるためには、
・Speech Manager 1.4 以降
・Speech Recognition 1.5 以降
がシステムにインストールされている必要があります。これらの最新版は
http://www.speech.apple.com/speech/ptk/
で入手できます。他にも入手方法があるかもしれませんが、手に入れたものの
バージョンが上記の条件と合っているかを必ず確認して下さい。その上で、各
マネージャーの説明に従ってインストールを行って下さい。また、Sound コン
トロールパネルでマイクを入力装置に指定するなどのセットアップも必要です。
これらが終わったら、全ての準備が正しく行われたかを確認して下さい。確認
の方法は、
・スピーチマネージャー:SimpleText で英文を読み上げさせてみる。
・スピーチ・リコグニション:Speakable Items を試してみる。
などがよいと思います。これらに成功したら、いよいよ Jamming SP を起動し
て下さい。起動時にメッセージが流れ、メニューバーに他の Jamming にはない
Speech というメニューが出るはずです。
●Jamming の Speech メニュー
○Speech Manager
これがオンになっていると検索時に検索語を読み上げます。
○Speech Recognition
これをオンにすると聞き取り機能が働きます。Speech コントロールパネルの
設定がデフォルトの場合、Esc を押しながら、アルファベットかナンバー(Zero
〜Nine)を発音します。うまく認識されれば、その文字が入力フィールドに入っ
て行きます。また、スペル以外には以下の語に反応します。
OK :ウィンドのOKボタンを押すのと同じです。
Back :delete キーを押すのと同じです。
Erase :入力フィールドをクリアします。
○Alphabet1〜3
Speech Recognition は事前に登録された言葉のセットの中からユーザーが発
音した言葉に近いものを探す仕組みになっています。このメニューではそのセッ
トを選択します。セットの内容は以下のようになっています。
1:普通にアルファベットかナンバーを発音します。しかし、認識率はとても低
いです。私はこの状態では a g l p w をほとんど認識させることができませ
んでした。
2:1で認識されなかった音を以下のように置き換えてあります。私はこの設
定で何とか全ての文字を認識させることができました(認識率6割程度)。
a:aa(エイエイと発音)
g:golf
l:load
p:peace
w:wonder
3:ユーザーが自由に単語への置き換えなどを試すためについています。デフォ
ルトでは1と同じになっていますが、ResEdit で Jamming SP の STR# 130
を開いて編集できます。
●うまく認識させるためには
・Sound コントロール・パネルでボリュームを上げておくと認識率が上がるよう
な気がします(不確か)。
・子音をきちんと発音する。
・ひたすら練習。
・それでも認識されない文字は語に置き換える。
●STR# 130 の編集の仕方(128・129も同様です)
もっとも大事なことは語の順番です。これは以下のような規則になってます。
1:ウィンドのOKボタンに対応
2:delete キーに対応
3:入力フィールドをクリア
4〜29:アルファベットのA〜Z
30〜39:数字の0〜9
この順番に従っていればどのような語を入力しても構いません。例えば apple
と発音して a を認識させるためには4番目の文字列を apple に変えればいい
わけです。ただし、空欄は作ってはいけません。また、40番以降に文字列を
加えても認識されません。
●履歴
ver 1.0.1(96/11/20)
・終了時に潜んでいたバグをフィクス
ver 1.0
・最初のリリース(96/10/5)
●後記
Jamming を作成中からずっと Speech Recognition には対応したいと思って
いました。知りたい言葉を言うとMacが自動で調べてくれるとしたら、
Knowledge Navigator とまでは行かなくても Knowledge Assistant くらいの雰
囲気は楽しめるのではないかと思ったからです。でも、残念ながら現在の認識
率では実用には遠く、Speech 技術で遊ぶ「おもちゃ」にしかなりませんでした
(でも作者としてはこの「おもちゃ」は結構気に入っています)。そもそも現
在のスピーチ・リコグニションは、音の違いの明瞭な言葉のセットを聞き分け
る仕様になっているので、アルファベットを聞き分けさせようとすることには
ちょっと無理があったみたいです。でも、実際に使ってみて b と v を聞き分
けてくれたのには感動しました。やっぱり、新しい技術というのは何かわくわ
くさせてくれます。Apple のスピーチ技術の今後のさらなる進歩に期待したい
ものです。
1996.11 今井あさと